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作品テーマについて​

わたしは2020年頃まで女性像と水や泡沫を主として息をのむような浄化をテーマに制作を続けていました

それは『自分』が経験した多くのストレスや過去、贖罪を引き出しに上記のモチーフを使って同じ時代に生きる他者にも寄り添い共感できるような心の傷を癒すという大きな理由の元制作してまいりました

水や泡沫は無形であり見様には清廉さの他に怖さや儚さをあわせもっている
女性の身につけるものは生命の象徴とし赤を使用していました
また、女性は魂の拠り所、魂そのものとしても表し魂の旅をするように流転する世界を泡沫の儚さとともに描いていました


この制作を進め表現していくことにより
贖罪や過去が昇華されたいくのに気付いていきました

共感や人の心の闇に寄り添うよう儚さと美しさを描いていたものがいつしかそれに囚われすぎて
徐々に自分自身が独りよがりになっていたことに気付きました

アートとはこういうものだとか役割は人によって考え方が違うと思いますが、
私は、このままだと作品を通して伝えたいものを外に発信しきれずに、一方的な表現にとどまってしまうのではないのだろうかという考えになり、

現在のような限りなく人に近いカタチをした『アバター』のような魂をいれるうつわのとうな存在、『かりそめの姿』といった自分でありあなたであり代弁者のような第三者とした
設定を選ぶにいたりました

何を相手に伝えたいのか、
自分が体験したことやきっかけになった見たことなどを自分というフィルターを通して表現することは水や泡を中心に描いていたころとベースは
変わりません

空間や設定の視点を変える事で主観的な『共感』を求めていたところからより理性的で俯瞰した位置から『共存』や外の世界、社会に
『問いかける』ことを作品で実行していきたいです

現代だからこそ今を生きる人の世界、世の無常さ、儚さを今迄と違った視点での新しい
泡沫(ウタカタ)を表現できると考えています


佐々木 ゆか

作品テーマについて: テキスト
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