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​​Concept/2021〜

現代における『存在の曖昧さ』を表現しながら、絵画の仮想空間を通して社会や他者、

情報やネットワーク社会との『共存』や『繋がり』をテーマに制作している


作品の登場人物は『アバター』もしくは『アイコン』である

それは『私』でもあり『あなた』でもあり

『私でもあなたでもない人』である


現実世界をVR(バーチャルリアリティー)・仮想空間、ネットワーク空間とし、

アバターが旅をしたり体感したり、どこかと繋がっている様子や

逆に現実世界と隔絶した世界、未来のような『もしもの世界』を描くことで

心の中にある『繋がり』への渇望や拒絶を描く


観る人がそれぞれのフィルターを通して

登場人物(アバター)の不確かな存在感を自身と繋げるような感覚に誘う




アバターは私たちと同じ人間に近い体型やヴィジュアルをしています

デフォルメなど極端な簡略化を敢えてしないことで

『これを観ている今もリアルである』と

リアルと非リアルをはっきり分ける狙いがあります


また、逆に境界線を保てなくなる現象も起こりうることも

『存在の曖昧さ』の一つでもあるという狙いもあります


現代社会で生きながら、他者への無関心、己の存在意義、ネット社会(架空の世界)と

現実の間で揺れる自己の曖昧さをアバターとして表現しています





私自身ネット、SNS社会、アニメ漫画文化に濃密に触れ続けた時代に生き、

日々の忙殺とした実生活とは別に繋がる社会がそこにはあるように感じ


それを求めた経験から

『アバター』『アイコン』を自分やあなた、

代弁者のような第三者を設定にと答えを出しました



また、2020年から始まったパンデミックによる制限された生活も大きな影響となりました


元々不器用な性格もあり対、人との関わりで距離を置いたりすることが多かったのですが


特にそれを苦にしていなかったのは

その孤独を気にする程困っていなかったからです


それは現実で人と繋がらなくても別のもの(あらゆる分野や世界)と

繋がっていたからだったといえます


生活の変化で強制的に現実における『対、人』との関わりが薄くなったことで

心の隙間を埋める方法が丸裸になり、

常に何かと繋がることと

依存し深くそれを求めていた本心に気付きました


同時にそれらを求めるばかりの自分って何だったのかという

漠然とした疑問さえ感じました


現実社会で生きる立場、顔、それらは本物なのでしょうか

心の在り様によってはあまりにも不安定で


今を生きる人の個の存在の曖昧さは儚げに、

それはまさに泡沫(ウタカタ)の様であるといえます

 
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Concept/〜2020

女性像と水や泡沫を主として息をのむような浄化をテーマに制作を続けていました


それは『自分』が経験した多くのストレスや過去や経験値と贖罪を引き出しに

上記のモチーフを使って同じ時代に生きる他者にも寄り添い共感できるような

心の傷や魂を癒すという大きな理由の元制作してまいりました

水や泡沫は無形であり見様には清廉さの他に、

全てをのみこむような怖さや儚さをあわせもっています

また、女性は魂の拠り所、魂そのものとしても表し魂の旅をするように

流転する世界を泡沫の儚さとともに描いていました

この制作を進め表現していくことにより

贖罪や過去が昇華されていきました

何を相手に伝えたいのか、自分が体験したことやきっかけになった見たことなどを

自分というフィルターを通して表現するといったベースは変わりません

空間や設定の視点を変える事で主観的な『共感』を求めていたところから

より理性的で俯瞰した位置から『共存』や外の世界、

社会と『繋がる』ことを作品で実行していきたいです

現代だからこそ今を生きる人の世界、世の無常さ、儚さを今迄と違った視点での新しい

泡沫(ウタカタ)を表現できると考えています