
Concept/2021〜
現代における『存在の曖昧さ』をテーマに、絵画の仮想空間を通して社会や他者、
との『共存』や『繋がり』を制作している
作品の登場人物は『アバター』もしくは『アイコン』である
それは『私』でもあり『あなた』でもあり
『私でもあなたでもない人』である
現実世界と隔絶した世界、未来のような
『もしもの世界』を描いたり
心の中にある『繋がり』への渇望や拒絶を描く
観る人がそれぞれのフィルターを通して
登場人物(アバター)の不確かな存在感を自身と繋げるような感覚に誘う
現代社会で生きながら、他者への無関心、己の存在意義、ネット社会(架空の世界)と
現実の間で揺れる自己の曖昧さをアバターとして表現しています
現実社会で生きる立場、顔、それらは本物なのでしょうか『自分』とは何者なのだろうかと生き続ける限り私達自身で問い続けていく
そして心の在り様によっては
あまりにも不安定で
今を生きる人の個の存在の曖昧さは儚げに、
短い人の人生の中でそれはまさに
泡沫(ウタカタ)の様であるといえます

Concept/〜2020
女性像と水や泡沫を主として息をのむような浄化をテーマに制作を続けていました
それは『自分』が経験した多くのストレスや過去や経験値と贖罪を引き出しに
上記のモチーフを使って同じ時代に生きる他者にも寄り添い共感できるような
心の傷や魂を癒すという大きな理由の元制作してまいりました
水や泡沫は無形であり見様には清廉さの他に、
全てをのみこむような怖さや儚さをあわせもっています
また、女性は魂の拠り所、魂そのものとしても表し魂の旅をするように
流転する世界を泡沫の儚さとともに描いていました
この制作を進め表現していくことにより
贖罪や過去が昇華されていきました
何を相手に伝えたいのか、自分が体験したことやきっかけになった見たことなどを
自分というフィルターを通して表現するといったベースは変わりません
空間や設定の視点を変える事で主観的な『共感』を求めていたところから
より理性的で俯瞰した位置から『共存』や外の世界、
社会と『繋がる』ことを作品で実行していきたいです
現代だからこそ今を生きる人の世界、世の無常さ、儚さを今迄と違った視点での新しい
泡沫(ウタカタ)を表現できると考えています